神奈川県は16日、新型コロナウイルス感染防止のための「マスク飲食」を促進するため、認証制度を創設することを明らかにした。

 県は現在、飲食店に対し、会話の際はマスクを着用するマスク飲食の推奨を呼び掛けている。さらに徹底するため、より強く取り組む「実施店」と「完全実施店」を認証する。

 店舗からの申請などを受け、県の調査員が現地で入店時の説明や非協力者に対する入店遠慮の呼び掛けなどの実施状況をチェック。

 専用ウェブサイトへの評価の書き込みや県民モニターによる覆面調査も踏まえ、「実施店」を認証し、特に優れた「完全実施店」を表彰する。

 実施店には客に配布するマスクを提供するほか、時短営業要請の対象除外も検討している。

 また、会員制交流サイト(SNS)を活用したマスク飲食の普及啓発を行い、投稿者の中から抽選でマスク1年分をプレゼントする。

 黒岩祐治知事は「目指すイメージはマスク着用のドレスコード化」と強調。店舗でトラブルが起きた場合の責任を問われると「仮定の話であり、その時々に判断することになる」と述べた。(佐々木 航哉)

神奈川新聞
2021年4月17日(土) 05:00
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-471931.html