自民党・麻生派(53人)は13日、東京都内で政治資金パーティーを開いた。新型コロナの感染再拡大が続く都内で「まん延防止等重点措置」が適用されるなか、会場を3カ所に分けて開催に踏み切った。収容人数を5割以下に抑え、飲食物の提供をしない体制で実施。今後行われる総選挙の論戦で中心的役割を担うことを誓った。

 あいさつに立った会長の麻生太郎副総理兼財務相は、秋までに行われる総選挙に言及し、「日本が進むべき道を堂々と訴え、戦っていかねばなりません。我々はその中心的な役割を担っていきたい」と述べた。菅義偉首相は事前に収録した動画であいさつを寄せ、顧問の甘利明・元経済再生相が「コロナ後の社会像」について講演した。

 東京で「まん延防止等重点措置」が始まって2日目。「密」を危惧する声もあったが、衆院議員の任期が今年10月に迫る中、今回は「ポストコロナ、ウィズコロナの社会像について披露する」として開催した。

 実行委員長を務めた井上信治・科学技術担当相は取材に対して「政策集団として練り上げた政策を発表する場。『不要不急』とは考えていない」と述べ、開催に問題はないとの認識を示した。(中田絢子)

朝日新聞
2021年4月13日 20時22分
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