https://news.yahoo.co.jp/articles/071853ba2856a3bdeae2081b3e827b7feaf759fb
誤解か誤読に基づいている

慰安婦を支援してきた尹美香議員

 前回に引き続き、ハーバード大学のマーク・ラムザイヤー教授が発表した「慰安婦」についての論文への批判の検証である。

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 それにしても不思議なのは、彼らがラムザイヤー教授の論文「太平洋戦争における性契約」(以下、ラムザイヤー論文とする)の註にある次の「内務省文書」を読んだと主張していることだ。

 これは当時、日本の内務省が、日本から中国に渡って売春を生業としようとしている女性の扱いについての注意点をまとめた文書である。

 そういう女性の存在の必要性を認めながらも、人身売買や誘拐などが起きないように厳しく取り締まっていたことがわかる内容となっている。

 つまり日本政府が無理やりにそういう女性を連行して働かせたり、奴隷的な扱いをしたりしたということが無いことがよくわかるのだ。

 ところが、批判者たちは、「強制連行」「性奴隷」こそが正しいと主張し、だからラムザイヤー論文は間違っている、と糾弾している。

 冷静にこの文書を丁寧に読むと、批判者たちの主張は、誤解か誤読に基づいていると言っていいように思える。

 結果として彼らの日本語読解力に疑問を抱かざるを得ないのである(長いので後半部分を先に読んでいただいてもいいし、この部分を読み飛ばして筆者の文章に進んでも理解はできると思う)

(略)