坂井学官房副長官が菅義偉首相に近い自民党の当選4回以下の無派閥有志でつくる「ガネーシャの会」の会合を首相官邸で開いたことについて、「公務」を行う官邸で「派閥」の色合いが強い会合を開くことは異例で与野党から批判が出ている。立憲民主党の古賀之士氏が「官邸の会合の利用規約では、どのような会合でも開催可能なのか」と問いただした。

 坂井氏は「官邸の管理規則によると、官邸を『行政事務の遂行以外の目的に使用させてはならない』とされており、遂行に資する会合等の開催が可能」と主張。1日昼の会合では、新型コロナウイルスをめぐる経済対策やコロナのワクチンなどについて話したことから、「官房副長官の職務の一環。政策的な意見交換は議員を含めて様々な方と通常やっているのでそれ自体に問題があったとは思っていない」との認識を示した。

 その上で、「特定の議員との会合を官邸で開催したと批判を浴びていることは真摯(しんし)に反省している。配慮が足りなかったところを反省し、職務に精励したい」と述べた。

 この会合には計13人が参加し、弁当も用意された。

 坂井氏は「応接室を二つ追加し、三つの部屋を使って黙食で食事を終わらせた後、マスクをして意見交換をした。弁当を食べた時間は数分だったのではないかと思う」と説明した。

朝日新聞
2021年4月5日 13時02分
https://www.asahi.com/articles/ASP4543XXP45UTFK00B.html