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 【ソウル=桜井紀雄】韓国外務省は31日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相が来月2日から中国福建省アモイを訪問し、3日に王毅国務委員兼外相と会談すると発表した。外相就任後の鄭氏の外遊は初めてで、文在寅(ムン・ジェイン)政権の中国重視を示している。

 弾道ミサイルを発射するなど、軍事的挑発を再開した北朝鮮をめぐる情勢や、中韓関係の強化について協議する。

 米中対立が激しさを増す中、鄭氏の訪中と同時期に米国では、日米韓の安全保障担当高官による協議が開かれる。文政権には、米中双方に高官を派遣することで、どちらにも偏りすぎないとのメッセージを米中に送る思惑もありそうだ。

 王氏が2月の電話会談で鄭氏を招請したという。中国側には、文政権を取り込もうとする狙いがうかがわれ、韓国と日米との足並みの乱れも懸念される。

 中韓外相会談は昨年11月にソウルで開かれて以来で、韓国外相の訪中は2017年11月以来、約3年ぶり。
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