令和元年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公職選挙法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相の衆院議員、河井克行被告(58)が、近く議員辞職する意向を周辺に伝えたことが18日、分かった。複数の自民党関係者が明らかにした。

 河井被告は参院選をめぐり、妻の案里元参院議員(47)=有罪確定=の当選を目指して地元議員ら約100人に現金を配ったとされる。河井被告の衆院広島3区は、自民、公明両党が次期衆院選の与党統一候補として、公明の斉藤鉄夫副代表を擁立することで合意している。

 河井被告の辞職が3月15日までに許可されていれば、4月に広島3区補欠選挙が行われる可能性があったが、3月16日以降の辞職は公選法の規定により10月の投開票となる。ただ、衆院議員の任期満了とほぼ重なるため、補選は行われない見通しだ。

産経新聞
2021.3.18 22:28
https://www.sankei.com/politics/news/210318/plt2103180079-n1.html