日本テレビの情報番組でアイヌ民族に対する不適切な発言があった問題で、北海道アイヌ協会の幹部らが加藤官房長官を訪れ、政府としてしっかりとした対応を取ることを求めました。

 北海道アイヌ協会の大川理事長ら幹部は16日午後に総理官邸を訪れ、加藤官房長官に対して、12日に放送された日本テレビの情報番組の中でアイヌ民族への差別的な表現があった問題についてしっかりとした対応を求めました。

 「国民のアイヌの人々や文化についての理解が深まっている中で、このような放送がなされたことは、アイヌの人々を傷つける極めて不適切で誠に遺憾であるということを申し上げ、当該放送局に対して厳重に抗議したことを伝えたところであります」(加藤勝信官房長官)

 午後の会見で加藤長官は、協会幹部らとのやりとりについてこのように述べたうえで、内閣官房を中心に総務省・法務省と連携して再発防止策を検討していくことを伝えたと明らかにしました。

 一方、日本テレビは放送終了後に「アイヌの方たちを傷つける不適切な表現があった」として謝罪のコメントを発表しています。

TBS NEWS
16日 19時16分
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4223413.html