総務省の幹部4人が、衛星放送関連会社に勤める菅総理大臣の長男から、接待を受けたと報じられたことに関連し、衆議院予算委員会の理事会で、野党側が4人の出席を求めたのに対し、与党側は一部応じる考えを示しましたが、引き続き協議することになりました。

総務省の幹部4人が去年、衛星放送関連会社に勤める菅総理大臣の長男から、国家公務員倫理法に抵触する可能性のある接待を、繰り返し受けていたと「文春オンライン」が報じ、菅総理大臣は3日夜、記者団に対し「私自身は全く承知していない。総務省で適切に対応すると思う」と述べました。

これに関連し、4日開かれた衆議院予算委員会の理事会で、野党側は、事実関係をただす必要があるとして、幹部4人を参考人として委員会に出席させるよう求めました。

これに対し与党側は、4人のうち局長級以下の2人の出席は応じる一方、残る事務次官級の2人については検討する考えを伝え、引き続き協議することになりました。

また、野党側は選挙違反事件で辞職した河井案里前参議院議員と、夫の克行元法務大臣の参考人招致も求めたのに対し、与党側は応じられないという考えを示しました。

公明 北側副代表「調査し、しかるべき対応を」

公明党の北側副代表は、記者会見で「事実関係について、しっかり総務省で調査したうえで、しかるべき対応をしてもらいたい」と述べました。

国民 玉木代表「総務省が説明し適切な処分を」

国民民主党の玉木代表は記者会見で「報道が事実なら法律や倫理規程に違反する話で、まずは総務省がきちんと説明し、適切な処分を行うべきだ。菅総理大臣の長男は成人で、親との関係をどうこう言うものではない。ただ、接待を受けた理由に『総理大臣の息子だから』などということがあれば、菅総理大臣自身も説明をすべきだ」と述べました。

NHKニュース
2021年2月4日 12時04分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210204/k10012849001000.html