全国的にも異例となる広島市で行う予定の大規模なPCR検査の実施案の概要が判明しました。それによりますと、期間は、来月中旬からおおむね1か月程度で、無症状の70万人余りが対象となります。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、広島県は、感染者が多い広島市中区、東区、南区、西区の住民とこの地域で働く人たちを対象に大規模なPCR検査を実施する予定です。

この検査の実施案の概要が判明し、それによりますと対象となるのは、無症状の4つの区の住民と、この地域で働く人、合わせて70万人余りです。

また、実施期間は来月中旬から3月中旬までのおおむね1か月程度としています。

検査の方法は、住民向けには区ごとに検体を採取する会場を設置して、1週間ずつ検査を実施し、地域で働く人向けには、申し込みのあった事業所に検査キットを配付して回収するということです。

このほか、複数の検体を混ぜて分析を行う「プール方式」も活用するということで、県では、1日当たり最大で8000件、期間中では、対象の4割にあたる28万人の検査を想定しています。

広島県では、検査の実施に係る費用をおよそ10億円と見込んでいて、調査はワクチン接種と時期が重複しない形で終わらせたいとしています。

NHKニュース
2021年1月26日 19時24分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210126/k10012834431000.html