文科相、旭川医大に苦言「冷静な対応を」 院長解任騒動:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP1V3HMTP1VUTIL002.html

鎌田悠

2021年1月26日 11時07分

国立の旭川医科大学(北海道旭川市、吉田晃敏学長)が付属病院の院長を解任した問題で、萩生田光一文部科学相は26日の閣議後会見で「トップの方たちがこういう形で言い争うことそのものが、道民や利用される患者さんたちに不安を与えると思う。冷静な対応を学内でしてもらいたい」と述べた。

学内からは「理不尽な解任」 旭川医大、院長は漏洩否定
関係者によると、大学は25日、学内の会議の内容を外部に漏らしたなどの理由で古川博之院長を解任した。古川氏は昨年、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した市内の吉田病院からの患者受け入れを巡って吉田学長と対立し、「受け入れるなら、代わりにお前がやめろと言われた」などと朝日新聞の取材に証言していた。

吉田学長は昨年11月の学内の会議で、「コロナを完全になくすためには、あの病院が完全になくなるしかない、ということ」などと発言したとされる。文春オンラインが翌12月に発言を音声データとともに報じ、旭川医大は吉田学長名で「不適切な発言だった」などとコメントしていた。

萩生田氏は「学内人事について…

残り:289文字/全文:716文字