ドイツの首都ベルリン市ミッテ区に9月に設置された慰安婦被害を象徴する少女像を巡り、日本政府が対応に苦慮している。1年の期限付きで設置を許可した区は日本の要請で撤去を決めたものの、設置した韓国系市民団体が反発し、区議会が永続的な設置を支持すると決議した。「性奴隷」の事実はないとの日本の訴えは実らず、撤去は当面困難な情勢だ。

 像は、区の公有地に設置された。日本政府は撤去を要請。区は10月、日韓の論争に関わるのを避けるとして撤去を決めたが、市民団体から異議申し立てを受け、設置を当面認めると転じた。今月1日には、ミッテ区議会が24対5の大差で像の設置を支持した。

共同通信
2020/12/11 19:52 (JST)
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