安倍晋三前首相(66)側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、安倍氏側が費用の一部を補填ほてんした際、会場のホテル側から受け取った領収書を廃棄していた疑いのあることが関係者の話でわかった。東京地検特捜部は安倍氏側の補填額が昨年までの5年間で計800万円超に上るとみており、政治資金規正法違反(不記載)容疑などでの立件の可否を検討している。

 一方、安倍氏周辺は24日、読売新聞の取材に対し、ホテルへの支払総額が参加者からの会費徴収額を上回り、不足分を事務所側で補填していたことを認めた。

 前夜祭は昨年まで、政治団体「安倍晋三後援会」(山口県下関市)が「桜を見る会」の前日に東京都内のホテルで開催した。

読売新聞
2020/11/25 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201124-OYT1T50263/