https://news.yahoo.co.jp/articles/a4592012e5d776dd9f7a50992a4da0985a710b55
次から次へと「反日」の材料を見つけるお家芸

「親日清算は先延ばしできない課題」と述べた大統領

 11月10日、韓国銀行は1983年から100ウォン硬貨に刻まれている“李舜臣(イ・スンシン)将軍”の肖像を入れ替えると発表した。肖像を描いた画家が日本帝国主義時代“親日派”だったという理由からだ。次から次へと「反日」の材料を見つけて排除するスタンスはお家芸としか言いようがないが、一方で、文在寅大統領が日本にすり寄る態度に北朝鮮は業を煮やしているのだ。

「親日画家が描いた偉人肖像画を使ってはいけない」と報道

 李舜臣将軍は、豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592〜1598年)の際に、朝鮮水軍を率いて日本軍と戦った英雄として、ドラマや映画にも取り上げられるほど人気が高い偉人である。

 韓国銀行は親日派が描いた偉人の肖像画は認められないと述べ、同じく親日派画家が描いたとされる5000ウォンや1万ウォン、5万ウォン紙幣も要請があれば入れ替えを検討するという。

 100ウォン硬貨の李舜臣は2005年に亡くなった画家の張遇聖(チャン・ウソン)氏が描いた肖像画だ。

 張氏は2009年、非営利法人「民族問題研究所」が発刊した『親日人名辞典』に登載された。

 張氏は日本の統治時代、朝鮮総督府が主催した美術展覧会で推薦画家に選ばれたという理由から“親日派”名簿に名を連ねることになったのだ。

 張氏の子孫は「日帝時代、画家として活動するための行為であり、売国ではない」と主張、韓国銀行の措置に対し、政府に嘆願書を提出したという。

 芸術家は作品で評価されるべきなのは言うまでもない。

 もちろん仮に、国を売り渡すことに積極的に協力し、自国民を苦しめて私腹を肥やしたなら「売国奴」と非難されても仕方ないだろう。

 しかし、張氏は売り渡しに加担せず、朝鮮人を苦しめず、日本式改名もしなかった。

 日本帝国主義時代に画家として成功するため、時流に従ったに過ぎない。

肖像問題に異議申し立てをした元ハンドボール選手で大統領の親衛隊の林五卿(イム・オキョン)

 張氏を親日派名簿に記載した「民族問題研究所」は、政府機関ではないため公的効力はなく、中立性に疑義が呈されたことは一度や二度ではないのだ。

 それでも公共機関の韓国銀行は、100ウォン硬貨の肖像画の変更を強行する。

 少しでも日本に同調したら、親日派と言う烙印を押し、功績もすべて抹消するのだ。

 不条理そのものである。

 肖像問題は今年9月、親・文在寅政党である「共に民主党」所属の林五卿(イム・オキョン)国会議員が提起したものだ。

 林五卿議員は韓国政府が指定した標準肖像画に、親日派画家の作品があると指摘した。

「国に背を向ける親日行為を行った作家の描いた肖像が国に指定され、子孫に伝わるのは正しくない」と述べ、直ちに当該作品を替えなければならないと要求している。


(略)