自民党の安倍晋三前首相は16日、東京都内で開かれた同党議員の会合で、他国領域内のミサイル拠点などをたたく「敵基地攻撃能力」の保有に関し、「結論を出すのは選挙との関係があるので少し先になるかもしれない」と述べた。政府による年末までの結論とりまとめの先送りを容認したものだ。安倍氏は首相退任直前の9月、「年末までにあるべき方策を示す」との談話を発表していた。

 安倍氏は会合で「打撃力を持つのは当たり前のことだ」とも強調。北朝鮮によるミサイル攻撃を受けた場合、米国による反撃に加わらなければ「日米同盟が終わる可能性がある」と指摘した。

時事通信
2020年11月16日15時49分
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