https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201018/dom2010180001-n1.html
 菅義偉首相就任から1カ月が経過した。出身地・秋田県湯沢市では関連グッズが続々発売、生家への見物客がひきもきらないなど、県内初の首相誕生を契機に“活況”が続く。一方、「交流人口拡大へ、またとないチャンス」と一時のブーム化を避けたい市は、継続的な来訪者増に向け模索を始めた。

 10月上旬、秋ノ宮地区の生家を訪ねた70代女性(秋田市)は「連日テレビで見る菅さんが生まれ育った家を一目見たかった」と話した。「秋田生まれ」を前面に打ち出す菅氏に好意を抱く県民は多い。生家に近い「道の駅おがち」の駐車場には、平日でも関東、関西を含む県外ナンバー車が多く止まる。佐藤光一駅長によると「東北観光のついでに」と訪れる人が増えたという。

 道の駅では「秋ノ宮イチゴ」を使ったソースやジェラートを添え、似顔絵を入れた菅氏の好物・パンケーキを提供。特設コーナー設置も奏功し、新型コロナウイルスの影響で落ちていた売り上げは2倍以上に伸びた。

 9月末まで99代首相にちなんだ「99セール」を開催したJR湯沢駅前の商店主、小川一太郎さん(59)は「普段足を運ばない市民が多く来店し、活気づいた」と振り返る。

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