日本学術会議が推薦した会員候補のうち6人が任命されなかった問題について、経済同友会の桜田謙悟代表幹事(SOMPOホールディングス社長)は13日の記者会見で、「(任命しなかったことが)突然という感じがしますから、説明責任を果たしているとは言えないと思います」と話した。一方で、「(同会議のあり方を)議論するいい機会になった」とも語った。

 発足1カ月をまもなく迎える菅義偉政権の評価と課題を問われて答えた。桜田氏は「日本学術会議はどういう性格のもので、ミッションは何なのかを議論するいい機会になった。もし、これをねらったのであれば、一つの判断、見識だと思います」と述べた。

 日本学術会議の会員が特別職の国家公務員であることに触れ、6人を除外した理由だけでなく、「残りの99人の任命責任も問われるべきで、任命した方はこれまで通りだからいいというわけにはいかないだろう」と話した。「(議論を)仕掛けたのかなという気がしないでもありませんが、いずれにしても、(説明責任を)果たしていないと思います」と締めくくった。(諏訪和仁)

朝日新聞
2020/10/13 18:21
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