https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201008/for2010080005-n1.html
 米大統領選(11月3日投開票)の焦点の1つ、共和党のマイク・ペンス副大統領(61)と、民主党のカマラ・ハリス上院議員(55)による副大統領候補者テレビ討論会が7日夜(日本時間8日午前)、西部ユタ州ソルトレークシティーで開催される。ドナルド・トランプ大統領も感染した新型コロナウイルス対策に加え、自由主義諸国のリーダーとして、軍事的覇権拡大を強める習近平国家主席率いる中国共産党政権への決然とした姿勢が問われる。この討論会の直前、「自由・民主」「人権」「法の支配」という基本的価値観を共有する、日本と米国、オーストラリア、インドは「4カ国外相会談」を開催した。「アジア版NATO」も視野に入れた、この枠組みの歴史的意義と、日本の貢献とは。ジャーナリストの有本香氏が注目連載「以読制毒」で指摘した。



 今週最も重要なニュースは何かと問われたら、筆者は迷わず、6日に東京で行われた「日米豪印4カ国外相会談」を挙げたい。間違っても、立憲民主党や共産党、テレビのワイドショーが騒いでいる日本学術会議の件ではない。「QUAD=クアッド(日米豪印戦略対話)」とも通称されるこの会議体は、今後定例化されるとも発表された。大変結構なことである。

 わたくしごとで恐縮だが、筆者は40年前、大学でインドについて多少学んだ、「親印派」だ。だからというわけではなく、日本の安全保障について自分なりに考えた結論として、20年ほど前から、「日印同盟を」と言ってもきた。そういう身からすると、「ようやく」という感慨がある。

(略)