元法務大臣・河井克行被告の妻、案里被告の裁判で、広島県安芸太田町の前議長の証人尋問が行われました。現金の受け取りを認めた前議長は「克行被告の機嫌を損なって仕返しされることを危惧した」と証言しました。

 案里被告は、去年の参院選をめぐって地元議員らに現金を渡し、買収した罪に問われています。安芸太田町の前議長・矢立孝彦町議は証人尋問で、去年3月、夫の克行被告が自宅を訪れて現金20万円を置き、「(政治)活動の足しにしてください」と話して立ち去ったと証言しました。また、「一票を働きかけるお金だと思った」「ばかにされてると思い、現金が入った封筒に『河井置き逃げ 返せ!』と記載した」と述べました。

 返却しなかった理由については「人口6000人の町の議長として、機嫌を損ねずに付き合う使命があった」「克行被告は瞬間湯沸かし器のように感情をすぐに出す。町の事業を遅らせるなどの仕返しをされかねないと危惧した」と証言しました。

TBS NEWS
24日 14時32分
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