2000年から18年までに自民党から電通とグループ会社に宣伝広報などの取引を通じて支出された額は111・8億円でした。電通グループ(電通G)への支出は国政選挙が実施された年に増加する傾向があります。総選挙が行われた00年は20・7億円、自民党が当時の民主党に総選挙で惨敗して下野した09年には17億円もの支出がありました。

 電通Gと同様、広告代理店を営むアサツーディ・ケィ(現・ADKグループ)には累計6・5億円、博報堂には448万円の支出にとどまります。博報堂と自民党は04年以降、取引はありません。PR会社のプラップ・ジャパンに対しては05年から08年にかけて1・3億円の取引がありました。他社の実績と比べても電通Gとの取引の巨額さが際立ちます。