確かに安倍は岸田を推していたが、
それもコロナ禍の前までだったろう。

岸田が提案した一所帯30万の給付金案は、
手続きが面倒で、早くとも半年はかかるというしろもの。
んなもん、途中で国民の怒りが爆発し安倍に矛先が向かうのは目にみえている。
高橋洋一によると「この案は、財務省による安倍潰しの画策だ」と。

「財務省による安倍潰し」を察知した安倍だったが、一度は了承した案だから
自分から拒否するわけにはいかず、
公明党の山口に連絡して一人10万に急遽変更したという次第。

安倍が期待したのは、財務省と関係が深い岸田だからこそ
財務省をうまくコントロールしてくれるだろうと。
どこかで聞いたような話だよな。

そう、東条英樹だよ。
陸軍に手を焼いた政界は、
「東条なら軍人をうまくコントロールしてくれるだろう」と期待した。
ところが、東条は庶民の野菜の値段には興味があっても
軍をコントロールするほどの才はなかった。
結局、東条はなにもできなかったろ。

岸田-財務省
東条-軍部
・・・まさに二重写しだな。