自民党総裁選に立候補する石破茂・元幹事長は6日のNHKの番組で、党内の派閥のあり方をめぐり「派閥は政策集団であって、政策を研鑽(けんさん)する、それを国に生かす。そういう原点に立ち返るべきだ」との認識を示した。党内7派閥のうち5派閥が菅義偉官房長官への支持に回る状況のなか、「派閥政治」に疑問を呈した形だ。

 石破氏は「自民党は国民のため、党員のための自民党である。国会議員のための自民党ではない」とも強調した。

 岸田文雄政調会長も「派閥は人材育成などメリットもあるとは思う」としつつ、「派閥の弊害という点を国民から指摘されることについては、謙虚に受け止めならない」と語った。

 石破氏は19人、岸田氏は47人の国会議員が属する派閥をそれぞれ率いている。

朝日新聞
9月6日09:30
https://www.asahi.com/articles/ASN806HHVN8YUTFK006.html