0001クロ ★
2020/09/02(水) 14:05:08.52ID:CAP_USER9◇ ◇ ◇
麻生氏のスガ嫌いは、政界では知らぬ者がいない話だ。この8年間、解散時期や消費税増税について、2人はことごとく対立。ボンボンの麻生氏が、集団就職から成りあがった菅氏を小物扱いし、見下してきたのが実態だ。
2016年5月には、総裁経験者がそろった席で、面罵したこともある。消費税増税を延期するかどうかについて、安倍首相、麻生財務相、谷垣禎一元自民党総裁の3人が公邸に集まって謀議をした場に、菅氏も陪席していた。その菅氏に向かって、麻生氏は不快感を前面に出しながら「総裁経験者でもない者がなぜここにいる」と、面罵したという。政策や信念の違いではなく、肌合いが違うということだ。
もともと麻生氏は“安倍後継”を狙っていたという。
「もし退陣表明した安倍首相が、麻生さんを臨時代理に指名していたら、そのまま麻生さんが“安倍後継”になっていた可能性もあった。安倍政治の継承を掲げ、政治空白をつくるべきではないと訴えれば、党内は反対しづらかった。麻生さんも内心、再登板を狙っていたはずです。でも、臨時代理に指名されず夢はついえた。安倍首相に会ったのに、臨時代理に指名されなかった麻生さんは憮然としていました」(政界関係者)
負け戦はしたくない
安倍首相後継の可能性もあった麻生氏は、なぜ天敵の菅氏の支持に回ったのか。政治評論家の有馬晴海氏はこう言う。
「最大の理由は、負け戦はしたくない、ということでしょう。本当は岸田政調会長を担ぎたいのでしょうが、勝てそうにありませんからね。盟友である安倍首相と歩調を合わせるということもあるでしょう。安倍―麻生が固い同盟を結んでいれば、党内で影響力を保てる。安倍―麻生の盟友関係が崩れなければ、菅政権が誕生してもコントロールは可能だという計算もあるはずです」
さらに、党内からは「菅支持を取りつけるために、麻生副総理には衆院議長のポストを用意するのではないか」という声も上がっていた。幣原喜重郎氏以来、2人目となる首相経験者の衆院議長就任は、麻生氏の希望だという。
「衆院議長就任は、麻生さんにとって最高の名誉でしょう。なにしろ、総理と衆院議長の2冠王。皇室につながり、吉田茂を祖父に持つ麻生さんは、自分は特別だと信じ込んでいる。衆院議長就任は、そのプライドをくすぐるはずです。そろそろ息子に議席を譲り、引退しようと考えているだけに、もう身銭を切って54人の派閥を維持する必要もない。菅陣営が麻生さんの支持を取りつけるために、衆院議長ポストを用意してもおかしくありません」(自民党事情通)
派閥が次々に菅氏支持を打ち出している。もう、総裁選に波乱はないのか。
日刊ゲンダイ
20/09/01 15:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278094