菅義偉官房長官は21日のテレビ朝日の番組で、政府の新型コロナウイルス対策事業の一つで、22日で開始から1カ月を迎える旅行需要喚起策「Go Toトラベル」について「やらなかったことを考えたら大変なことになっていた。地域の活性化に少しは役立ってきている」と述べ、事業の意義を強調した。

 菅氏は「直近までで延べ200万人に利用していただいており、新型コロナにかかった方(陽性者の宿泊)はそのうち10人という報告を受けている」と語り、事業が感染拡大につながってはいないとの認識を強調した。

 17日に慶応大病院に7時間半滞在した安倍晋三首相の体調については「私自身は毎日2回ほどお会いするが、普段と変わりない」と話し、体調不良との見方を否定。執務を通常通り行っていると説明した。菅氏は「私自身は『休まれて別荘にでも行かれたらどうですか』という話をするが、総理自身は非常に真面目で、今日も官邸に午後から来ている」と語った。

 また、「ポスト安倍」として政権を担い、自ら陣頭指揮をとる考えがあるかを問われると「全く考えていない」と答え、「政治家は与えられたポストでしっかり仕事をすることが一番大事だ」と述べた。【佐藤慶】

毎日新聞
2020年8月22日 00時41分
https://mainichi.jp/articles/20200822/k00/00m/010/001000c