菅義偉官房長官は28日の記者会見で、介護施設や妊婦向けの布マスク配布の事業費が計約247億円に上ることを明らかにした。政府は既に7000万枚を配布し、今後さらに8000万枚を配布する計画だ。全戸配布分を含めると、政府による布マスク配布の事業費は500億円を超えた。

 一方、菅氏は6月の国内のマスク供給量が計8億枚に達したことを明らかにした。メーカーへの設備投資支援などで国内生産は約4億枚まで増加し、輸入も約4億枚となった。

 菅氏は平年の需要が月4億〜5億枚程度だとした上で「スーパーなどでも、ほぼ品切れが発生しなくなっている状況だと聞いているが、コンビニなど一部店舗では国産マスクを中心に必ずしも需要を満たす供給水準に達していないという声もある。今後も新型コロナウイルスの感染拡大の可能性を踏まえ、しっかりと準備していきたい」と述べた。【秋山信一】

毎日新聞
2020年7月28日 18時06分
https://mainichi.jp/articles/20200728/k00/00m/010/154000c