沖縄の米軍基地内で新型コロナウイルスの感染が広がっている問題で、在沖米軍は24日、42人の新規感染が確認されたとフェイスブック(FB)で発表した。在沖米軍の感染者数は沖縄県民ら県内感染者数を上回った可能性がある。

 在沖米海兵隊の発表によると、これまでクラスター(感染者集団)が確認されているキャンプ・ハンセン(金武町など)と普天間飛行場(宜野湾市)の関係者計41人の新規感染があったという。米空軍嘉手納基地(嘉手納町など)も、1人の感染を確認したと発表した。

 県の23日までの集計によると、在沖米軍の感染者は今月7日以降、159人。県民らの24日夕時点の感染者は177人で、米軍関係が県内分を超えた可能性がある。

 県は24日朝時点で米軍からの新規感染は海兵隊関係者2人と連絡をうけたとしており、今後、情報を精査するとしている。米軍側は県に「相当数の感染が確認されている。FBの公表数より増える可能性がある」と話しているという。(国吉美香)

朝日新聞
2020年7月24日20時10分
https://www.asahi.com/articles/ASN7S6KWGN7STIPE012.html