国内では22日、新型コロナウイルスの感染者が新たに計795人確認され、1日当たりの最多感染者数を更新した。これまでの最多は4月11日の743人だった。大都市を中心に各地で過去最多となるケースが相次ぎ、23日からの4連休を前に感染が一気に拡大しつつある状況となった。

 大阪府は22日、新たに121人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。緊急事態宣言中だった4月9日の92人を上回り、大阪府内で過去最多となった。

 年代別では20歳代が52人で最多。30歳代が19人、10歳代が9人と、30歳代以下が全体の約7割を占めた。吉村洋文知事は22日、「若い世代が中心で無症状や軽症の人が多く、そこから広がりつつある」と警戒感を示した。ただ、外出自粛や休業の要請については「社会経済に強烈な犠牲を伴う。感染症対策と社会経済を両立させる」と述べ、現時点で行わない考えを強調した。

 このほか、愛知県(64人)、埼玉県(62人)、福岡県(61人)でも過去最多を更新した。

 一方、東京都内では22日、新たに238人の感染が判明した。都内の累計感染者は1万54人となり、1万人を超えた。小池百合子知事は22日に臨時記者会見を開き、4連休の間、不要不急の外出を控えるよう都民に呼びかけた。

読売新聞
2020/07/22 22:32
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200722-OYT1T50270/