森田健作知事は十六日午前の定例会見で、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光消費を喚起する政府の観光支援事業「Go To トラベル」について、「国もさまざまな知見を持って判断している」と政府の判断を尊重する考えを示し、県民が県内旅行で活用する「Go To千葉」を提案した。

 県をまたいだ人の流入が活発化する懸念から、森田知事は「千葉県は風光明媚(めいび)。こういう時に県民は外に行かないで郷土で楽しみ、経済を盛り上げよう」と呼び掛けた。

 同事業については、政府は東京発着の旅行を除外して開始する方針。県は同事業と連携し、事業費十億円を投じて県内宿泊施設を訪れる全国の利用者を対象に五千円を割り引く「ディスカバー千葉」を始める予定。森田知事は「国の動きを見ながら県内でできることをやる」と述べた。(中谷秀樹)

東京新聞
2020年7月17日 07時19分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/43088