2020年7月15日 18時02分大雨

今回の記録的な豪雨について気象庁の関田康雄長官は「予測が難しい線状降水帯が発生し、予想を超える雨量となった。われわれの実力不足だ。今後、技術開発を進めていきたい」と述べました。

15日、気象庁で開かれた定例会見で関田長官は、豪雨で亡くなった人に哀悼の意を表したうえで「まだ地盤が緩んでいるところもあるので、引き続き自治体や各気象台の情報に注意してほしい。また、梅雨明けすると暑さが厳しくなるが、特にことしはマスクをつけている人も多く熱中症にもなりやすいので、十分気をつけて復旧復興にあたってほしい」と呼びかけました。

また、今回の豪雨について「各地で甚大な被害が起きており、特に今月4日の熊本県や鹿児島県は予測が難しい線状降水帯が夜間に発生し、気象庁の予想を大きく超える雨になったことを重く受け止めている。前日の段階で特別警報が出るような状況は想定されていなかった。まさにわれわれの実力不足です」と述べ、予測精度の向上に向けて、大雨につながる海上の水蒸気量の観測態勢を充実させることや、線状降水帯など狭い範囲で起きる現象を予測する、技術の開発に取り組む考えを示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200715/k10012517431000.html