新型コロナウイルスの感染者が2日、東京都内で2カ月ぶりに100人を超えた。緊急会見に臨んだ小池百合子都知事は、感染拡大の「要警戒」を訴えたが、経済社会活動との両立を優先し、休業や外出自粛の再要請には否定的な姿勢だ。政府も、再び緊急事態宣言を発出することに慎重な姿勢を強調した。

 「感染拡大 要警戒」

 「夜の街 要注意」

 東京都内で107人の感染が確認された2日、小池知事は緊急の記者会見で、パネルを掲げながら危機感をあらわにした。専門家による分析の結果、無症状の若い感染者が無意識のうちに重症化しやすい高齢者層に感染を広げ、感染拡大に拍車がかかる可能性に言及した。

 都は2日、「次の波」への警戒を呼びかけるための新たな指標に基づき、専門家による現状の分析結果を公表した。感染状況は「感染が拡大しつつあると思われる」、医療提供体制は「強化の準備が必要であると思われる」と判断した。

朝日新聞
2020/7/3 5:00
https://www.asahi.com/articles/ASN726VYQN72UTIL025.html