昨夏参院選をめぐり、広島県の地元政界に多額の現金が配布された公選法違反事件で、買収容疑で逮捕された衆院議員の前法相、河井克行容疑者(57)=自民離党=が参院議員の妻、案里容疑者(46)=同=の選挙運動を手伝ったボランティアスタッフに現金を手渡した疑いがあることが23日、関係者への取材で分かった。10万円を受け取ったという男性は「違法と認識していた」と語った。

 こうしたボランティアへの現金提供も買収容疑に含まれるもようで、東京地検特捜部など検察当局はこの男性からも事情聴取。地元県議らに対する総額約2570万円の大型買収事件の全容解明を急いでいる。

時事通信
2020年06月23日18時17分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020062301028&;g=soc