梶山弘志経済産業相は12日の閣議後記者会見で、中小企業庁の前田泰宏長官が視察先の米国で持続化給付金の受託団体幹部と接触したことについて「国家公務員倫理法上の問題になるような点はない」と述べ、前田氏の処分は考えていないとの認識を示した。

前田氏は出張先の米テキサス州で、給付金の事務事業を受託した一般社団法人サービスデザイン推進協議会の平川健司業務執行理事と懇親会などで接触していた。週刊文春の報道によると、時期は2017年。

梶山氏は「懇親会の参加者はかなり多数に上っていた」ことや、飲食費などは本人が負担していたとして「省内の聞き取りや国会での（前田氏の）発言の範囲であれば、問題はない」とした。

ただ「幹部職員は誤解を招かないよう、日ごろから十分に注意すべきだ」とも付け加えた。（共同）

日刊スポーツ
2020年6月12日11時4分
https://www.nikkansports.com/general/news/202006120000148.html