自民党の石破茂・元幹事長は28日、国会内で記者団に対し、緊急事態宣言中の賭けマージャンを理由に辞職した黒川弘務・前東京高検検事長への訓告処分について、「法務省だけで決められるはずはない。議論のプロセスを明らかにしないと、国民に対する責任を果たせない」と述べた。

 石破氏はこれに先立つ衆院憲法審査会で、検察官の定年延長の規定がない現行の検察庁法について「憲法秩序の一角を成すものだ」と述べた。

 政府は従来の法解釈を変更し、今年1月に国家公務員法の規定に基づき、黒川氏の定年延長を閣議決定した。石破氏は「憲法秩序を成すものの解釈を閣議で変えていいのか」と述べてきたが、審査会では政府批判を自重した。

読売新聞
2020/05/28 20:36
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