検察は「不正があれば」政府や国会に対して捜査や起訴する権限を
持つ したがって、政府、国会と検察は緊張関係になければならない

ただし、検察が暴走しないという保証はなく、それを制御するのが
政府や国会であるという仕組みになっている 検察の権限は大きいが、
だからといって濫用すればチェックが入ることとなる

では仮に、検察と政府もしくは国会が対立し、どちらも正当性を主張
したらどうなるか 検察は政府や国会に不正があるといい、政府や
国会は検察の暴走だという どちらの言い分が正しいのか

こうなった場合、鍵を握るのは有権者である 内閣は検察に対して
いちおう強権を発動できるようになっている これは検察の「暴走」に
歯止めをかけるためであるが、この強権発動がもし間違っていたら
どうするのか、それを判断するのは国民である 選挙で国会議員を
選び、その国会が内閣を決める 

間接的にではあっても、内閣に国民の監視の目は届くシステムに
なっているが、検察を監視できるのは内閣と国会だけである 内閣が
検察をコントロロールできない社会のほうが恐ろしいわけだが