朝日新聞社は3月上旬から4月中旬に、憲法や政治意識について尋ねる全国世論調査(郵送)を実施した。今回の調査で、憲法第9条を「変えないほうがよい」は65%を占め、「変えるほうがよい」は27%だった。

 条文を示して答えてもらう現在の形の質問を始めた2013年調査では「変えないほうがよい」は52%、「変えるほうがよい」39%だった。14年以降は「変えないほうがよい」が一貫して6割以上を占め、「変えるほうがよい」は3割前後で推移している。

 内閣支持層でも「変えないほうがよい」が53%と過半数で、「変えるほうがよい」は41%。13年は「変える」「変えない」がともに46%と割れていたが、その後「変える」が多数派となったのは18年(「変える」52%、「変えない」43%)だけで、ほかの年はいずれも「変えない」が半数以上だった。

 一方、内閣不支持層では「変えない」が77%と「変える」16%を大きく上回っており、この傾向は14年以降変わっていない。

朝日新聞
2020年5月2日 19時00分
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