https://www.sanspo.com/geino/news/20200416/pol20041619580005-n1.html
野党「封じ込め策は失敗」緊急事態宣言の拡大批判

 野党は16日、新型コロナウイルス特措法に基づき緊急事態宣言の対象地域を全都道府県に拡大する政府の対応に関し「当初の封じ込め策が失敗したことを表している」(国民民主党の玉木雄一郎代表)と批判した。今後の国会審議で、対象拡大の科学的根拠などを問いただす方針だ。

 玉木氏は記者団に「感染拡大が止まらない中で妥当な決断だと思うが、安倍晋三首相の説明を求めたい」と述べ、与野党党首会談の開催を要求した。立憲民主党の福山哲郎幹事長も「経済や生活面への影響がより大きくなる。政府は休業要請と補償がセットとなる対策をいち早く決断するべきだ」と強調した。

 共産党の小池晃書記局長は「科学的な根拠を示すべきだ。根拠もなく一気に拡大するのであれば問題は大きい」と弊害を指摘。社民党の吉田忠智幹事長も取材に「感染者が少ない地域まで宣言を出すのは唐突で、非科学的と言わざるを得ない。これまでの説明とつじつまが合わない」と断じた。