毎日新聞 2020年4月15日 11時16分(最終更新 4月15日 11時23分)
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 沖縄の地元紙「琉球新報」は15日の朝刊で、新聞名を表示する1面の「題字」の文字間隔を通常より広げ、新型コロナウイルスの感染を予防するために他人と一定の距離をとることを呼びかけた。国の緊急事態宣言が発令されている5月6日まで続ける予定で、松元剛編集局長は「視覚から一人一人に感染予防を呼びかけたい。社内で議論して象徴的なアピールの仕方を考えた」と話している。

 琉球新報の青い題字は通常4文字で幅13センチだが、幅を18センチに広げ、「琉 球 新 報」と文字の間隔を空けた。題字の下には「距離を取って感染防ごう」と説明を入れた。1面には「ソーシャル・ディスタンス保とう」と題した社告も掲載し、「一人一人が行動を変え、心を一つに乗り越えましょう」と呼びかけた。

 沖縄県でも感染が拡大しており、感染者は14日までで76人に上る。新型コロナウイルスは飛沫(ひまつ)や接触によって感染するため、周囲と一定の距離をとる「ソーシャル・ディスタンス」(社会的距離)が呼びかけられている。琉球新報と同様に、企業やファッションブランドなどでは自社のロゴをアレンジしてソーシャル・ディスタンスを呼びかける取り組みが国内外で起きている。【遠藤孝康】


https://mainichi.jp/articles/20200415/k00/00m/040/089000c.amp