https://special.sankei.com/a/politics/article/20200402/0001.html
世界中が現在、新型コロナウイルスとの戦争状態に突入しているが、わが国の国会は浮世離れしている。1日の参院決算委員会では、立憲民主党の野田国義氏が森友学園問題をめぐって財務省近畿財務局職員が自殺したことを取り上げ、安倍晋三首相に辞職の考えはないかと問うていた。

 そして安倍首相の祖父の岸信介元首相が日米安全保障条約の改定に取り組んだ際、反対デモに加わった東大生、樺美智子さんが死去したことをめぐり、以下のようなやりとりがあった。

 野田氏「亡くなったその後に首相の祖父の岸信介首相が辞職をした。おそらく岸首相は、この1人の命の大切さ、重みをお感じになったんじゃないか」

 安倍首相「事実誤認をしておられる。岸首相が辞職を決意をしたのは、(訪日予定の)米国のアイゼンハワー大統領が沖縄まで来ていたが、(安保闘争で)国内で大統領を迎えられる状況を確保できなかったことの責任を取ったのというのが実態、真実だ」

 この非常時に、不要不急の質問で安倍首相や閣僚の貴重な時間を奪っている。同党では、新型ウイルス対応に関して首相が記者会見した3月28日には、川内博史衆院議員がツイッターでこうつぶやいていた。