昨年7月の参院選をめぐる公職選挙法違反(買収)容疑で秘書らが逮捕された自民党の河井案里参院議員(広島選挙区)は5日、国会内で同党の世耕弘成参院幹事長らと会談した。河井氏は議員辞職や離党はせず、6日の参院本会議に出席する意向を伝えたという。

 広島地検が3日、河井氏と夫で前法相の克行衆院議員(自民、広島3区)のそれぞれの秘書や参院選の陣営の幹部ら男性3人を逮捕してから、河井氏が公の場に姿を見せたのは初めて。河井氏は会談後、記者団の問いかけには応じず、無言で立ち去った。

 会談した世耕氏は記者団に対し、河井氏から「議員活動は引き続き頑張って続けていきたい」といった考えを伝えられたと説明。疑惑については「身に覚えがない」との趣旨の話があったという。

 世耕氏によると、河井氏から5日午前に面会を求める電話があり、午後1時から15分程度面会したという。(鬼原民幸)

朝日新聞
2020年3月5日13時59分
https://www.asahi.com/articles/ASN354JHQN35UTFK00M.html