https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200228/pol/00m/010/009000c
 野党は大きく一つにまとまるべきだと主張してきた。世間からは、立憲民主党と国民民主党の合流協議がなかなかうまくいかないのは、両党がお互いの立場にこだわっているためだとみられている。

 2党だけではなくもっとウイングを広げ、れいわ新選組なども含めて大きく結集することを前提にすれば、両党の間の違いも「小異」になる。

 一つにまとまると言っても同じ党になれるところは限られている。だから連立政権構想が必要だ。そして政権構想に必要なのは理念と政策だ。理念と政策を協議するテーブルを作り、そのうえで選挙区調整をする。

 共産党とは選挙で候補者調整を行い、閣外協力となる。「一つの政党」「連立」「閣外協力」という3段階のあり方で野党が一つになる。

 立憲や国民には民主党政権の悪いイメージが残る。そこを超えるためにも2党にとどまらない連立政権構想を示して新しい政権のイメージを作ることが大事だ。

 そのためには旗印となる政策を具体的にわかりやすく示さなければならない。今は野党がどのような国を目指すのか、国民に伝わっていない。

 旗印は消費税減税と地域活性化だ。この二つを柱に政党が集まれば自民党と対峙(たいじ)できる政権政党のイメージはできる。民主党は約束したことができなかった、消費増税をしないと言ったのに約束を破った、と繰り返し言われる。

 国民に対する約束としては、ゼロではなくマイナスのことをした。だから同じ約束を今度は守るという決意を示さなければならない。

 昨年11月に奈良県内の国道で乗車中の車が山側擁壁に激突する事故にあった。内臓を損傷し、右足首と左手首を骨折し、全身打撲を負った。ドクターヘリで搬送されたが、あと10分遅れていれば日没でヘリが飛ばないような状況だった。九死に一生を得た。

 「もうここで自分も終わりか」と思った。支えていただいているたくさんの方々や、まだやらなければならないことがあるという思…