昨年7月の参院選で河井案里参院議員(自民、広島選挙区)の陣営が車上運動員に法定上限を超える報酬を支払った疑いがあるとして、広島地検が夫で前法相の克行衆院議員(自民、広島3区)の広島市内にある実家も公職選挙法違反(買収)容疑で家宅捜索したことがわかった。15日の捜索先は少なくとも6カ所。地検はこれらから押収した資料の解析を進めている。

 判明している捜索先は、広島市中区の案里氏の事務所と同市安佐南区の克行氏の事務所▽夫妻の自宅▽案里氏の男女2人の秘書の自宅▽同市安佐南区の克行氏の実家。

 これら6カ所のうち、夫妻の自宅を含め3カ所が克行氏の直接の関係先。関係者によると、実家には人の出入りはほとんどないというが、同地検は資料が保管されている可能性があると判断するとともに、克行氏の関与の有無を調べるために捜索したとみられる。

朝日新聞
2020年1月16日20時24分
https://www.asahi.com/articles/ASN1J6RDXN1JPITB014.html