カジノを含むIR=統合型リゾート施設をめぐる汚職事件で、現職の国会議員が逮捕されたことを受けて、野党の国会議員でつくる追及本部のメンバーが14日、横浜市のIRの候補地を訪れ、誘致に反対する港湾団体の関係者などから聞き取りを行いました。

横浜市は2020年代後半の開業を目指し、カジノを含むIRを誘致する方針を表明していますが、市民の間にはギャンブル依存症や治安の悪化などを懸念する声も根強くあります。

こうした中、IRなどを担当する内閣府の副大臣だった衆議院議員の秋元司容疑者(48)が収賄の疑いで逮捕されたことを受けて、立憲民主党など野党でつくる追及本部のメンバーは14日、横浜市のIRの候補地である「山下ふ頭」を視察して、市の担当者から再開発の計画について聞き取りました。

このあとメンバーは誘致に反対する横浜港運協会の幹部から、カジノ抜きで展示場などとして活用するという、協会が独自に提案する再開発の構想について説明を受けました。

追及本部の本部長をつとめる立憲民主党の大串博志衆議院議員は視察を終えたあと「汚職事件は広がりをみせていて日本にカジノができれば害悪につながる。カジノをやること自体がギャンブルのようなものだ」と話していました。

■立民 福山幹事長「見直しに向け議論したい」

立憲民主党の福山幹事長は記者会見で「捜査が進むほど、根が深いことが明らかになり、非常に遺憾だ。カジノを国内で実施することが利権につながるのではないかという国民の不安もあるので、見直しに向けて国会で議論したい」と述べました。

NHKニュース
2020年1月14日 19時32分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200114/amp/k10012245351000.html