カジノを含む統合型リゾート(IR)事業への参入を巡る汚職事件で、衆院議員の秋元司容疑者(48)=収賄容疑で逮捕=が2017年に贈賄側の中国企業本社を訪れた際の旅費について、秋元議員側が中国企業側から、架空の領収書2枚を受け取っていたことが、関係者への取材で判明した。実際には旅費は中国企業が全額負担したが、秋元議員側の口座には一部の額を引き出した記録もあるといい、支払ったように偽装した疑いがある。

 東京地検特捜部は、中国企業側が負担した旅費などはIR参入への便宜を期待した賄賂に当たるとして、秋元議員を勾留期限の14日にも約300万円の収賄容疑で再逮捕する方針。1度目の逮捕容疑と合わせると、賄賂の合計額は計約700万円に上ることになる。

毎日新聞
2020年1月11日 03時00分
https://mainichi.jp/articles/20200110/k00/00m/040/347000c