カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、贈賄側の中国企業「500ドットコム」側が現金を配ったと供述した国会議員5人の一人で、自民党の船橋利実・衆院議員(59)=比例北海道=が、同社とIR事業を計画していた札幌市の観光会社幹部から2017年10月4日付で100万円の寄付を受けていたとして、自身が代表の政党支部の政治資金収支報告書を修正したことが分かった。

 修正は1月7日付。17年10月4日付で、札幌市の観光会社幹部からの寄付金100万円を追記し、その分を500万円あった借入金から減額した。関係者によると、「500」社側はこの時期に国会議員5人に現金を配ったと東京地検特捜部に供述している。

 船橋氏は8日、コメントを出し、「17年9月下旬に呼ばれて飲食店に行き、店から出る時に寄付を頂いた」としたうえで、「総選挙を控えた時期に100万円の寄付を頂いたことはあるが、中国企業関係者から1円たりとも受け取ったことはない」と説明した。

 報告書の修正に関しては「この100万円を事務所担当者に渡す時に(自分から政党支部への)貸付金400万円とあわせて渡したため、担当者が誤解し、記載を間違えた」とした。

 船橋氏は今月4日、文書で「『…

朝日新聞
2020/1/8 14:23
https://www.asahi.com/articles/ASN183V1VN18UTIL01J.html