https://www.jiji.com/jc/article?k=2020010600964&;g=pol
 与野党党首は6日、新年の活動を本格化させ、今年に懸ける抱負などを語った。安倍晋三首相(自民党総裁)は年頭記者会見で「五輪・パラリンピックが再びわが国で開催される歴史的な年を、日本の新時代を切り開く一年とする決意を新たにしている」と語った。
 首相は三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した後、恒例の会見に臨んだ。「少子高齢化、激動する国際情勢、大変困難な課題が立ちはだかっている。国民とともに真正面から立ち向かうことで、必ずや課題も乗り越えることができる」と述べ、政権が重視する全世代型社会保障改革や北朝鮮問題などに取り組む考えを強調した。
 一方、立憲民主党の枝野幸男代表は東京都内で開かれた私鉄総連の旗開きに出席。今年について「政治と社会の在り方を大きく変えていける一年だ」と述べ、政権奪取に向けた意欲を語った。国民民主党の玉木雄一郎代表も党の仕事始めで「今年、衆院解散・総選挙があれば政権交代の可能性は十分ある」と訴えた。
 公明党の山口那津男代表は新春幹部会で「衆院選がいつ行われるか、備えを固めるべきだ」と述べ、選挙準備を進めるよう指示した。
 共産党の志位和夫委員長は会見で、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業絡みの汚職事件や「桜を見る会」の問題を挙げ、「断崖絶壁まで首相は追い詰められている。徹底的に追及する」と力を込めた。