IR=統合型リゾート施設をめぐる汚職事件で、逮捕された秋元司衆議院議員が衆議院が解散したおととし9月28日に、議員会館の事務所で中国企業の顧問らから現金300万円の賄賂を直接、受け取っていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。東京地検特捜部は選挙の陣中見舞いの名目で賄賂が渡された疑いがあるとみて詳しい経緯を調べています。秋元議員は容疑を全面的に否認しているということです。

自民党を離党した衆議院議員の秋元司容疑者(48)はIR=統合型リゾート施設などを担当する内閣府などの副大臣を務めていたおととし9月、IRへの参入を目指していた中国企業の「500ドットコム」側から現金300万円などの賄賂を受け取ったなどとして25日、収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。

関係者によりますと、秋元議員は衆議院が解散したおととし9月28日に議員会館の事務所で贈賄の疑いで逮捕された中国企業の顧問の紺野昌彦容疑者(48)らから現金300万円の賄賂を、直接受け取っていた疑いがあるということです。

関係者によりますと、特捜部の調べに対し、紺野顧問らは「紙袋に入れた現金を秋元議員に直接手渡した」などと供述しているということです。

特捜部は選挙の陣中見舞いの名目で賄賂が渡された疑いがあるとみて詳しい経緯を調べています。

一方、弁護士によりますと、秋元議員は「一切、身に覚えがない」などと容疑を全面的に否認しているということです。

NHKニュース
2019年12月26日 11時45分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191226/amp/k10012228761000.html