安倍首相は3日、韓国の文在寅大統領と月内に会談する方向で調整していることを明らかにした。23〜25日に中国を訪問し、日中韓首脳会談に出席するのに合わせて、文氏との個別会談に応じる意向だ。韓国人元徴用工問題を中心に意見交換するとみられる。

 首相は3日の政府・与党連絡会議で訪中日程に触れ、「日韓首脳会談を調整中だ」と述べた。首相と文氏は11月4日、タイで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議の会場内で言葉を交わしたが、正式な首脳会談が実現すれば、昨年9月に米ニューヨークで行って以来となる。

 韓国は、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の失効直前に回避に転じた。日韓両国の外交当局はその後、関係改善を模索している。

 茂木外相は今月15〜16日、スペイン・マドリードで開かれるアジア欧州会議(ASEM)の外相会議に出席し、韓国の康京和外相と会談する方向で調整に入った。

 首相は今回の訪中で、中国の習近平国家主席とも会談したい考えだ。

読売新聞
2019/12/04 08:49
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20191204-OYT1T50038/