南官杓駐日韓国大使は27日、東京都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)失効回避について「韓日関係が今後だんだん良くなる出発点と確信している」と前向きに評価した。その上で、来月下旬に調整されている日韓首脳会談に触れ「新しい未来に向けた確固とした土台となることを期待している」と述べ、関係改善の機運を本格的な軌道に乗せる契機にしたい考えを示した。

 懸案の徴用工問題に関しては「慰安婦、原爆被爆者、徴用被害者といった問題が両国関係をこれ以上悪化させないように、全般的に解決するためのシステムをつくることを考えるべきだ」と述べ、問題が再燃しないような包括的な解決を模索すべきだとの認識を示唆。「韓日基本条約、請求権協定を両国関係の基本的枠組みとして順守しつつ、異なる見解に対話を通じて耳を傾け、尊重する姿勢が重要だ」と訴えた。

時事通信
2019年11月27日16時47分
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