立憲民主党や共産党などは26日、入手資料を基に、2015年の「桜を見る会」に安倍晋三首相の招待枠で、警視庁などから悪質なマルチ商法を展開していた容疑で家宅捜索を受けたジャパンライフ(東京)の山口隆祥元会長が出席していた疑惑があると追及を強めた。衛藤晟一消費者担当相は衆院消費者問題特別委員会で「招待されたかどうかを含め、個人に関することは回答を控えている」としたうえで「(山口元会長が)どこからどうして(招待者リストに)紛れ込んだのか不思議でしょうがない」と述べた。

 共産党が入手した資料によると、同社は15年当時、「桜を見る会」に会長が招かれたとチラシで宣伝。チラシには政府からの招待状や受付票の写真が掲載され、受付票には「60―2357」という番号が記載されていた。

 内閣府が共産の田村智子参院議員に提出した14年の会の資料には、首相・官房長官等が招待した人には、属性区分として「60〜63」の数字が示されている。立憲などでつくる追及本部では26日、出席議員が「『60』は総理枠ではないのか」などと追及。内閣府の担当者は「数字の区分の考え方はわからない」と述べただけだった。

 また、衛藤氏は同日の衆院消費者問題特別委員会で、招待状がジャパンライフの宣伝に使われていたとされる疑惑についても問われ、「非常に残念というか遺憾だ」と述べた。立憲の山本和嘉子氏への答弁。

 立憲の枝野幸男代表はこの日の党会合で「ジャパンライフが顧客誘引に利用していたという強い疑惑が出てきた」と指摘し、政権への追及を強める考えを示した。

11/26(火) 21:36配信
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