安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡り、内閣府は野党議員が国会質問のため資料を要求した当日に「招待者名簿」を捨てていた。また首相が「私は招待者のとりまとめなどには関与していない」と国会答弁したにもかかわらず、内閣官房は後に安倍事務所がとりまとめていたことを認めた。内閣が必要な公文書を廃棄し、首相の国会答弁も信用できないという状態だとすれば、国民を代表する国会が内閣をチェックできないのでは? 有識者に聞いてみた。【大場伸也、吉井理記/統合デジタル取材センター】
聞き始めたから捨てたのでは?

 内閣府が名簿の廃棄を明かしたのは、14日の野党による3回目の合同ヒアリング。野党から、いつ廃棄したのか問い詰められた結果だった。

 内閣府・酒田元洋官房総務課長 (今年)5月9日に紙媒体は捨てています。電子媒体については、5月9日と同じ時期に削除していました。

 宮本徹衆院議員(共産) 私、5月13日にこの問題を(国会で)質問しましたよ。そのために事前にいろんな情報を教えてくださいと言って、私が質問の準備のために聞き始めたから捨てたということじゃないですか?

 酒田課長 そういう…

毎日新聞
2019年11月15日 20時53分
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20191115/k00/00m/010/297000c