[ソウル 7日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は7日、安倍晋三首相が最近の北朝鮮による飛翔体発射実験を非難したことについて論評を配信し、安倍首相は「愚か者」であり、平壌に足を踏み入れることを夢見るべきではないと反発した。

北朝鮮は10月31日、「超大型多連装ロケット砲」の発射実験を実施。日本はこれについて、国連制裁に反する弾道ミサイルとみられるとしている。

共同通信が日本政府の説明として伝えたところによると、安倍首相は今週開かれたアジアの首脳会議の場でこの発射実験を非難する一方、北朝鮮による日本人拉致問題を解決するため、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との「無条件」での会談に前向きだと述べた。

朝鮮中央通信は北朝鮮の宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使の声明として、「われわれの超大型多連装ロケット砲の発射実験について、核弾頭が日本の領土に落ちたように騒ぎ立てる安倍首相は愚か者だ」と指摘。「われわれの正当な自衛措置について浅はかな発言をしている安倍は平壌の敷居をまたぐことを夢見るべきではない」とした。

ロイター
11/7(木) 18:34配信
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